解説記事

ホテルインフォメーションシステムとは?
機能・種類・選び方を徹底解説

株式会社フォーセット ホテルソリューション事業部|2025年

「ホテルインフォメーションシステム」とは何か。ゲストの宿泊体験向上・スタッフの業務効率化を目的として、多くのホテルで導入が進んでいるシステムです。本記事では基本概念から機能・種類・選び方のポイントまでをわかりやすく解説します。

1. ホテルインフォメーションシステムとは

ホテルインフォメーションシステムとは、客室のテレビ画面を通じて、ホテルの館内情報・観光情報・サービス案内などをゲストに提供するデジタル情報配信システムです。

従来は紙のパンフレットで提供していた情報をデジタル化することで、情報の鮮度維持・多言語対応・ゲストの利便性向上を同時に実現します。別名「客室情報システム」「ゲストインフォメーションシステム」「客室TVシステム」とも呼ばれます。

2. 代表的な機能一覧

機能説明効果
館内案内表示フロアマップ、施設・設備の場所と営業時間を表示フロントへの問い合わせ減少
観光情報提供周辺観光スポット、飲食店、交通情報ゲスト満足度向上
多言語対応最大8言語に対応。CMSで言語別コンテンツを管理・切替インバウンド対応強化
動画・コンテンツ配信HD動画・スライドショー・プロモーション映像の表示館内消費促進
メッセージ機能全体・個別・ポップアップでのメッセージ送信。強制電源ONも可能フロント業務効率化
緊急時強制放送地震・火災時の避難案内を全客室へ一斉送信防災対策の強化
PMS連携(オプション)チェックイン時の言語自動選択・ウェルカムページ・リモートチェックアウト・清掃管理業務の自動化・省力化
💡 言語の自動切替はPMS(ホテル管理システム)との連携オプションで実現します。標準機能ではCMS管理画面から言語別にコンテンツを設定・切替する運用となります。

3. 導入のメリット

ゲストの満足度向上

客室から必要な情報にアクセス可能。夜間や言語の壁がある海外ゲストにも大きな利便性向上につながります。

💰

運営コストの削減

紙パンフレットの印刷コストが不要に。コンテンツ更新もCMS管理画面から即時対応できます。

スタッフの業務効率化

「営業時間は?」「Wi-Fiは?」などの問い合わせが減少。スタッフがより付加価値の高い業務に集中できます。

📈

収益機会の創出

館内施設・ルームサービスへの誘導コンテンツで、客室単価・館内消費のアップが期待できます。

4. システムの種類と比較

ネットワーク環境・設備・予算によってシステムのタイプが分かれます。

種類特徴向いている施設
IPTV型(クラウド)インターネット経由でコンテンツを配信。STB不要で客室TVのブラウザを活用。HD画質対応LAN環境が整備されたホテル全般
IPTV型(サーバ設置)館内サーバに設置。PMS連携・混雑状況表示・ランドリー管理などのオプションが充実高機能・大規模ホテル
データ放送型既存の同軸ケーブル(アンテナ線)を使って配信。ネットワーク工事不要LAN配線が難しい施設・旧型TV
デジタルサイネージロビー・共用スペース向け。横型・縦型・タッチパネル対応エントランス・フロント周辺の演出

5. 選び方のポイント

① 既存のネットワーク・TV環境を確認する

客室テレビのメーカー・型番・LAN接続の可否を事前に確認しましょう。LAN配線が難しい場合はデータ放送型が選択肢になります。

② 多言語運用の方法を決める

インバウンドゲストが多い施設では、言語別コンテンツをどう管理するかを検討してください。PMS連携があれば言語自動選択が可能になります。

③ CMS(コンテンツ更新)のしやすさ

スタッフが自分でコンテンツを更新できるCMSが搭載されているかを確認しましょう。更新のたびに業者依頼が必要だと、情報が古くなりがちです。

④ PMS連携の要否

ウェルカムページの自動表示・言語自動選択・リモートチェックアウトなど高度な機能が必要な場合は、PMS連携オプションの対応状況を確認してください。

⑤ サポート体制とトータルコスト

客室システムは24時間稼働が前提です。障害時の対応スピード・サポート時間帯とあわせて、初期費用・月額費用・保守費用のトータルで比較することが重要です。

6. よくある質問(FAQ)

既存の客室テレビを交換しなければなりませんか?
IPTV型(クラウド)はHTML5ブラウザを搭載したスマートTVであればSTB不要で対応可能です。LAN接続ができない環境ではデータ放送型(SF-RF)をご提案しています。事前に機種確認をさせていただきます。
言語は自動で切り替わりますか?
標準機能では、CMS管理画面から言語別にコンテンツを設定・切替する運用です。PMSとの連携オプションを追加することで、チェックイン時の言語設定に応じた自動選択が可能になります。
導入後のコンテンツ更新は自分たちでできますか?
クラウド上のCMS管理ツールにブラウザでアクセスして更新します。初回導入時のコンテンツ制作はフォーセットが対応し、その後はスタッフ自身でプレビュー確認→本番反映まで行えます。
客室数が少なくても導入できますか?
小規模の施設にも対応しています。客室数・設備環境に応じたプランをご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。

7. まとめ

この記事のポイント

  • ホテルインフォメーションシステムは客室TVでゲストに館内情報を提供するデジタルシステム
  • 館内案内・観光情報・動画配信・緊急放送・PMS連携など多彩な機能を持つ
  • IPTV型(クラウド/サーバ設置)・データ放送型・デジタルサイネージの4種類がある
  • 多言語の自動切替はPMS連携オプションで実現。標準はCMSによる手動切替
  • 選ぶ際はネットワーク環境・PMS連携要否・CMS運用・サポート・トータルコストを比較する

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